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関岡英之著『奪われる日本』(講談社現代新書)

text by

深谷市議会議員 新井慎一

2006.10.10

本書を読むと、郵政民営化は、小泉前首相が言うような「改革の本丸」でも何でもなく、「年次改革要望書」の存在が示すように、我が国が米国の圧力に屈したということ以外の何物でもないことがよく分かります。
簡易保険の有する資産百二十兆円はいずれ米国の保険業界の喰い物になるでありましょう。それが証拠に、数年前に経営破綻が相次いだ我が国の中小の保険会社は、すべて外資系の保険会社に買収されて今日に至っています。
著者は次のように強調しています。「郵政民営化問題の本質を最も鋭く認識したうえで、日本国民の代表として誠実に行動したのは、郵政民営化法案に反対票を投じた自民党の国会議員たちであった。例えば、中堅で旧通産省出身の小林興起前衆議院議員、若手では旧大蔵省出身の小泉龍司前衆議院議員である」
国民の代表としての信念を貫き獅子奮迅の働きをされた小泉龍司先生。こうした先生に対し、党の公認をはずし、あまつさえ刺客を放ち、政治生命まで奪おうとした小泉前首相。いずれが真の政治家か。やがて来る次の衆議院選挙で、私たち自身が、その答えを出すほかありません。小泉龍司先生を支援するどなたにも読んでいただきたい一書です。