備前渠用水路土地改良区が申請した「備前渠用水路(本庄市・深谷市・熊谷市)」が、国際かんがい排水委員会(ICID)において、後世にその存在を引き継がれていくべき歴史的・技術的に価値が高いかんがい施設として、「世界かんがい施設遺産」に登録されました。
日本国内では、これまで42施設、埼玉県内では、見沼代用水に続いて2番目の登録です。
備前渠用水路は、17世紀初頭、用水路のなかった利根川右岸一帯の農業発展及び食料増産を目的とし、幕府の命を受けた代官頭・伊奈備前守忠次が築造、今日に至るまで長きにわたり利用されています。
土地改良区や埼玉県からの要望を受け、私も登録に向けて鋭意努力させていただきました。
素掘水路沿いに広がる農地(本庄市仁手地内)
桜並木と親水護岸(熊谷市弥藤吾地内)
生物が棲みやすい素掘水路(深谷市江原地内)
備前渠用水路土地改良区の皆様と取水口の災害復旧事業を視察(2020年10月6日)