新年明けましておめでとうございます。
令和5年の新春を寿ぎ、謹んでお祝い申し上げます。
⑴今、政治が直面する最も大きな課題。
それは、激変する外部(国際)環境とその中で、じっと静止する内部(国内)状況であると、表現することができます。
⑵激変する国際環境とは、ロシアのウクライナ侵略に伴うエネルギー危機、グリーンやデジタル化の加速する潮流、さらには、デフレからコストプッシュ・インフレへの転換、グローバリゼーション(経済の統合)からディカップリング(経済の分離)へのシフトなどが挙げられます。急速な安全保障上の脅威の高まりも、我が国が直面する大きな課題です。
⑶他方、静止する国内状況とは、
これらの国際環境の変化に、(受身ではなく)主体的に関わっていくために必要な国力の源泉となるべき経済力の強さ(成長力)の問題です。
90年代初頭のバブル崩壊以降、
30年あまり(つまり一世代)の間、日本経済の成長はほぼ停止し、経済の規模は、ほぼ横這いのまま推移しています。賃金も上がりません。
その間に、他の主要国の経済規模は、1.5〜2倍以上の大きさになっています。
⑷ITバブル崩壊も、リーマンショックも、コロナも、世界の国々が同じ大波を被っているのに、なぜ日本だけが、これ程長期間、置き去りにされているのか?
その真の原因が、未だに突きとめきれていないことこそが、現在、政治が直面する最も大きな課題であると、私は考えます。
⑸90年代の大規模な財政出動、2000年代前半の「構造改革」、有効なマクロ経済政策を提示できなかった民主党政権を経て、「アベノミクス」へ。そして、岸田政権の「新しい資本主義」へ。
財政出動、規制緩和(官から民へ)、異次元の金融緩和、サプライサイドの成長戦略など、あらゆる手立てを講じてきても、未だに静止したままの日本経済。賃金も上がらないままの日本経済。
他国との差は、開くばかりです。
こうした経済力の差は、必ずや激変する外部環境への対応力の差に帰結していかざるを得ません。無制限に、赤字国債発行に頼るわけにはいかないからです。
⑹私は昨年来、この最大の政治課題にできるだけ多くの仲間たちと取り組める場を作れないものか、と思案しております。
今年は何とか、もっと具体的な枠組みの中で、この問題に取り組めるよう、最大限努力して参ります。
本年も、どうかよろしくお願い申し上げます。
皆様方にとりまして、新しい年が健やかな幸せに満ちた一年になることを心よりお祈り致します。
衆議院議員 小泉龍司
令和五年 元旦
(門松は、本庄鳶組合の皆様方が寄贈して下さいました!)