本庄児玉郡市・東秩父村における各種事業の取組について、現地視察を行いました。
【美里町・農村整備事業・駒衣南部中央地区】
美里町駒衣・南部中央地区の農業集落排水施設では、処理施設2か所と中継ポンプ27か所を高度化型に更新し、省エネ機能や遠方監視機能を導入します。バイオ材の活用により汚泥排出ゼロも実現しています。事業費は約2.8億円(町50%・国50%・国土強靭化関係予算も措置)で、2024年度から3年間をかけて整備が進められます。


【本庄市・堀田地区の護岸工事】
本庄市の堀田地区では、2019年台風による床下浸水被害を受け、堤防補強工事を継続中です。小山川・元小山川・女堀川の両岸約3,310mを対象に、護岸ブロック設置や川底土砂撤去を実施してきました。今後は、元小山川左岸の堤防法裏ブロック工事を延長するとともに、八幡大橋周辺の堤防護岸ブロック工事が進められます。


【本庄市・女堀川の拡幅改修事業】
児玉町の女堀川では、2001年度から継続的に拡幅改修事業を行っています。今年度は約2億円の予算で地質調査や橋梁設計などを進めます。2019年の台風で浸水被害が生じた蛭川地区では、居住地や農地に降った雨水を女堀川へ排水しきれない状況が発生したため、雨水を本流に導く樋管の設計と工事を進めていきます。


【本庄市・児玉町児玉の無電柱化】
児玉町児玉の国道462号線では、2009年度から無電柱化と歩道整備の事業を進めています(国土強靭化関係予算も措置)。土地取得も85%程度まで進んでいます。整備後の道路幅は約16m(車道4.5m×2、歩道3.5m×2)となり、安全性と利便性が大幅に向上します。また、既に整備済みの区間に引き続き無電柱化を実施し、景観の改善も図られます。


【本庄市・高柳池の渇水対策】
今夏の酷暑で児玉町の高柳池が渇水し、8月には水田への給水が困難となりました。水利組合・本庄市・埼玉県が連携し、国の渇水対策助成事業を活用して他の池からタンクローリーで迅速に給水を実施した結果、被害はほとんどなく例年並みの収穫を確保できました。私も農林水産省への働きかけに尽力しました。


【神川町・登仙橋の修繕】
神流川に架かる神川町矢納の登仙橋は、1964年の建設で老朽化が進んでいます。そこで、2024・2025年の2か年で総事業費1億7,000万円(うち国費1億円・国土強靭化関連予算)が措置され、塗装の塗り替え(現状に近い鮮やかな赤色)や伸縮装置の補修が実施されます。


【東秩父村・上の山地すべり対策事業】
東秩父村・上の山地区では、2002年以降、国土強靭化関連予算を活用し、積極的な地すべり対策が進められています。今年6月に完成した区域では、6本の集水用の塩ビ管を扇形に地中に埋設し、地中の水を集めて沢に流すことで斜面の安定化を図っています。すでに工事済みの箇所も含め、最終的に同様の工事を12か所で完成させ、安全性を確保します。


【東秩父村・下河原橋の災害復旧事業】
東秩父村帯沢地区の下河原橋は、2019年の台風19号で橋脚と桁が流出しました。国の災害復旧事業として実施されるよう私も尽力しました。移設・拡幅工事が進められ、総事業費約1億5,900万円(うち国費約1億800万円)で、新下河原橋が2023年3月に完成しました。緊急車両の通行が可能な橋に通じる新規路線の整備も調整が進められています。



